2012年10月27日土曜日

コンディショナルオファーとIELTSの結果

みなさんお待たせしました!
長らくブログを更新していませんでしたが、満を持して今回朗報をお伝えします。
10月15日に出願したUCAS(イギリスの大学出願システム)から連絡が相次いであり、なんとロンドン大学クィーン・メアリー校とシェフィールド大学の政治、国際関係学部からコンディショナル・オファー(合格内定)をいただきました。
通達が来たのは10月23日だったのでほぼ一週間でオファーをもらったことになります。これにはイェールの先生方も驚き、こんなに早くオファーをもらうのはそうないとおっしゃっていました。(実際僕は一般学生として一番でした)
クィーンメアリーは、あのダヴィンチ・コードの主人公ラングドン教授の出身校と設定されていて、実際に社会科学の分野が非常に優れている大学です。また、もともと医学校だったという経緯もあり、映画化もされたエレファントマンの遺体を保管していることでも知られています。
シェフィールド大学はイギリス国内の学部別ランキングで政治分野で第二位を獲得しており、政治学に特に強い名門校です。さらにノーベル賞5人、CEO輩出率国内3位などすばらしい実績を持った大学です。世界ランキングは60位程度ですが、総合順位ではLSEよりも高い位置にいます。
さてコンディショナル・オファーとは何ぞやと思う人もいるかもしれないのでその仕組みを説明したいと思います。コンディショナル・オファーはその名の通りコンディション(合格条件)を大学側が提示してくることで、例えばシェフィールドの国際関係学部は合格条件がAレベルでAAAですが僕に提示された条件はAABとIELTSで総合スコアが6.0以上というものでした。コンディションは時にはこのように下がられる場合もありますが逆に競争率が高いとより高い成績を要求されることもあります。
さらに僕のような留学生の場合はIELTS(イギリスの英語能力テスト)を受ける必要があり、大体の大学はオーバーオールで6.0-7.0を要求するのですが、今回無事にその基準を突破しオーバーオールで7.0を取ることが出来ました。それぞれのコンポーネントでみるとリスニング=7.0、リーディング=8.0、ライティング=7.0、スピーキング=6.5という上々の結果でした。これで今もらっている大学からの英語コンディションを満たすことが出来ました。
これからほかの大学の結果も出てくると思いますが、やるべきことは全部やったので楽しみに待ちたいと思います。

2012年10月4日木曜日

オックスブリッジの面接ワークショップ

これほど、知的好奇心が刺激された経験は今まであったでしょうか!
きょう、Yale collegeで現役のケンブリッジ、オックスフォードの学生たちが主催するワークショップが開催されました。このワークショップは、特に大学進学率が低いウエールズの優秀な生徒たちの為に学生が企画してくれたものです。ではなぜとくに面接にこだわるかというと、オックスブリッジの面接は受験者の知的なポテンシャルと、常識にとらわれない鋭い思考能力を試すため、非常に難しい問いが多いからです。
このワークショップでは実際に出願する学部に基づいてグループを作り,(僕の場合は社会科学)過去に出題された問題を皆で討論するというものでした。
例えば"Why are rich countries rich, poor countries poor?"(なぜ富める国は富みで、貧しい国は貧しいのか)という問いを皆で話し合ったのですが、本当に深い議論が出来ました。最初に発言したときは資本主義の台頭による搾取について話そうと思ったのですがうまくしゃべれなくて駄目でした。でも二回目にチャンスをもらったときは、みんなが当たり前の経済理論を展開していたので、誰がその貧富の尺度を決めたのか問いかけました。さらに僕は自分が生物多様性会議で、マレーシアの奥地の村で現地の人が言っていたことを紹介しました。「自分たちは大都会に魚を売りにいくことがあるが、洗濯機やエアコンはいらない。なぜなら私たちの価値観では我々は十分豊かだから。」
この討論は歴史を専攻しているケンブリッジの学生によって司会進行されていたのですが、僕の意見に注目してくれて、何回も引用してくれました。
それはともかくとして、やはりオックスブリッジの学生たちは別格でした。圧倒的な知識量と柔軟な思考能力、そしてそれらを人を惹き付けながら表現する能力。どれをとっても超一流でした。でも逆に言えば、ケンブリッジにいきことが出来れば、こうした輝かしい学生たちと毎日肩を並べて学ぶことが出来る訳です。おそらくそれは一生の財産になるだろうと今日の学生たちを観ていて確信しました。
僕は既に5校に出願した訳ですが、どうも最近ケンブリッジのことしか眼中にないというか、それしかイメージがわきません。学生に聞いたところ、僕のような特殊なバックグラウンドの生徒はいち早く面接のオファーがもらえる(大体90%くらい)そうなので、それに期待したいです。むろん期待のし過ぎは、そう出なかったときのショックが大きすぎますが。いずれにせよ日本の高校からの推薦書も届き、必要なものはすべてそろいました。
今日の体験を刺激にして、今後も万全の準備をしていこうと思います。